磐音が
  NHKの
    ドラマに

町 立 図 書 館 48-6012
中央公民館羽合分館図書室 35-5344
しおさいプラザとまり 34-3226
 昨年3月号の本欄で、佐伯泰英氏の長編時代小説シリーズ「居眠り磐音江戸双紙」を紹介しました。文庫本でこの4月に22巻目が出版されたばかりですが、第1巻の発売からすでに約400万部が売れたという大ベストセラーで、当館でもよく貸し出されています。
 今の大分県に相当する豊後関前藩の国家老の長男・坂崎磐音は藩内の政争に巻き込まれ、やむなく江戸に出て、深川六間堀の貧乏長屋で浪人暮らしを始めます。春風のようにのんびりとした性格ですが、剣はめっぽう強く、数々の悪事に敢然と立ち向かっていく姿が何とも魅力的です。そのような人柄が慕われて周囲の人たちとの交流の輪が広がり、温かい人情味にホロリとさせられる場面も多いようです。
 また、第10巻前後からは鳥取藩の重臣の娘・織田桜子が登場して磐音に思いを寄せたり、同藩で生まれた剣術・雖井蛙流の使い手が磐音の命をつけ狙ったりします。鳥取にまつわる話の展開に物語が一層身近に感じられ、興味をそそられます。
 人気の高い小説ということもあったのでしょう、今年の7月からNHKの木曜時代劇でドラマ化(計11回)されることが決まりました。主人公の磐音を演じるのは、数年前の大河ドラマ「新選組」での土方歳三役で好評を博した山本耕史さんです。どのような磐音になるのか、今から楽しみです。
 そのほかの配役はまだ決まっていないようですが、磐音の周囲には何かと個性豊かな人物が数多く登場しますので、その顔ぶれも見ものです。
NHKのテレビドラマはもちろんですが、原作にも興味のある方は当館の本をご利用のうえ、ぜひお楽しみください。


◆ 主な新着図書 ◆

◇五木寛之著『わが人生の歌がたり』◇米原万里著『発明マニア』◇澤地久枝著『家計簿の中の昭和』◇村上春樹著『うさぎおいしーフランス人』◇西村京太郎著『知床望郷の車窓』◇平岩弓枝著『西遊記(上)』◇浅田次郎著『月島慕情』◇角田光代著『八日目の蝉』◇藤堂志津子著『かげろう』◇大石亜由美著『バルーンリハビリ』◇野村進著『千年、働いてきました』◇宮澤民子著『晩酌レシピ』◇野崎洋光著『和の離乳食2』◇斎藤寿孝ほか著『佑樹』