広報ゆりはま4月号で、「親子がともに学び、地域が活きる環境づくりのために」の計画の内容についてご紹介しました。今月号は、具体的な事業や取り組みをご紹介します。


○育児・教育に関する講演会などの開催
「子どもの家庭内事故防止・心肺蘇生法講習会」
 平成18年9月5日に、羽合消防署の救急救命士を講師に招き、子どもを家庭内事故から守るため、事故防止のポイントと、いざという時の対処法を学びました。
「子どもの発達講演会」
 平成19年1月21日、白兎養護学校長を講師に招き、特別支援教育を通して、子どもの発達に合ったかかわり方の必要性と、その方法を学びました。
○子育て(育児)相談
 子育て不安の軽減のため、毎月一回、臨床心理士を相談員に招き、子育て相談を実施しました。
○「親となるための教育」の推進
「赤ちゃんの登校日(乳児・保護者と児童の交流事業)」
 講師に鳥取大学助教授と助産師を迎えて、事前学習を実施した後、乳児と保護者が泊小学校のクラス訪問をし、児童との交流をしながら、子育ての喜びと苦労について語りました。
 訪問は乳児の成長に合わせて3回行い、講師が乳児の成長を児童に分かりやすく説明しました。
 この取り組みは、児童が命への尊敬の念を深め、乳児が育っていく喜びを、親と共有することが目的です。
○母親・父親・両親学級
「えっぐビクス(妊産婦運動教室)」
 講師に健康運動指導士、マタニティビクスインストラクター、管理栄養士を招き、妊娠中・産後の運動不足や、体力を回復するための運動教室を、昨年度は12回実施しました。管理栄養士によるミニ講演も行い、食事と運動による妊産婦の健康づくりを指導しました。
「えっぐクラブ(母親・両親学級)」
 鳥取大学助教授、小児科医師、助産師、保育所長を講師として、産前・産後の夫婦を対象に、乳幼児とのふれ合いを通して育児を体験し、コミュニケーションを高めるための実習を10回行いました。
○地域子ども教室・週末活動支援事業
 中央公民館や地区公民館が主体となり、子どもたちの居場所を確保し、放課後や週末に、体験活動(お弁当作り、雪合戦、パソコン教室など)や地域住民との交流活動(しめ飾り作り、たこ作りなど)を実施しました。
 若者のボランティアグループ「大介」も、川魚釣り、クリスマスパーティー、スキー教室など特徴のある活動を行いました。
今後の取り組み予定
○性感染症予防教室の開催
○朝食をとる習慣の推進 
○地域伝統行事への参加促進
○ボランティア人材の育成

 来月号では、「子育てをしているすべての家庭を応援するために」についての計画をお知らせします。


 この春、入学、進級、転勤などで生活の環境が変わられた人も多いと思います。この時期、緊張がとけ、疲れが出たり、季節の変わり目で体調を崩すことがあります。
 朝起きるのが遅くて食べられない、ダイエットしたいから食べない、ということはありませんか。近年、朝食をとらない人が増えていますが、幅広い年代で欠食が日常化しています。では、なぜ朝食が必要なのでしょうか。
●朝食を食べることの目的
 心身ともにすっきりとした目覚めを迎えることが大切です。食べることで体温を上昇させ、脳にエネルギーを送り、働きを活発にします。朝食をとらずに仕事や勉強をすると、脳はエネルギー切れを起こし、思考力が低下します。集中力もなくなり、午前中をボーっと過ごすことになってしまいます。
●一日のリズムをつける
 朝食をとることで腸の活動を活発にし、排便を促す作用もあります。1日のリズムをつけるのに、太陽光が効果的であることはよく知られていますが、朝食も体内リズムをつけるのに効果的なのです。
●(太りやすい)体質を変える!
 三度の食事のうち1回でも食事を抜くと、体は次の食事の時にしっかりと吸収しようと態勢を整えます。お腹もすくので、早食い、ドカ食いをしてしまい、肥満の原因になります。三食きちんととることで、体質を変えましょう。
●どんな食事がよいのでしょう
 望ましいのは、1日に必要な栄養の4分の1から3分の1を、朝食でとることです。主食にご飯かパン、卵料理にキャベツ、牛乳やヨーグルト…このような食事でよいのです。今まで食べずに出かけていた人は、ヨーグルト一個でも牛乳一本でも構いません。また、パンと牛乳だった人は、ベーコンエッグと野菜などを一皿加えてみましょう。あせらず、ゆっくりとできることから始めてみましょう。
●家族で食卓を囲みましょう
 昼食は学校や会社で、夕食は帰宅時間がまばらで家族がそろわないなど、一家そろった食事は難しいものです。しかし、朝は少し早く起き、時間に余裕をもてば、みんなで食卓を囲むことができるのではないでしょうか。「早寝・早起き・朝ごはん」の習慣を家族そろって身につけて、1日のスタートをきりましょう。
栄養士おススメ 今月の料理
アスパラとじゃが芋のキッシュ風

◆材料(4人分)   
A卵    4個
  牛乳          大さじ4
  マヨネーズ       大さじ1
  塩・こしょう        少々
アスパラガス         4本
じゃがいも         中1個
ハム              4枚
粉チーズ         大さじ2/3
◆作り方
(1)アスパラガスは3センチの長さに切り、じゃがいもは薄くスライスし、ゆでる。
(2)Aの材料を混ぜる。
(3)耐熱性の器にアスパラガスとじゃがいも、ハムをならべ、Aを流し、粉チーズをふりかける。
(4)オーブントースターで10分くらい焼く。
◆エネルギー 
 1人分約211kcal

※朝のいそがしい時間に、手間をかけずにさっと作れる料理を紹介しました。ご飯かパン、牛乳、果物をプラスしていただければ、バランスがとれます。