この間、お父さんの家に電話したら釣りの話をたくさんしてくれました。寒くなると、釣りに行きます。正直に言ってちょっと釣りマニアかもしれません。家には今まで釣った魚の写真がアルバムにあるぐらいです。
 もちろん子供のときに一緒に連れて行ってくれたけど、僕は何だか魚がかわいそうだと思ってあまり楽しむことができませんでした。でも大人になってからお父さんと一緒に時間を過ごすことが大事だなと思ってきたので、一緒に釣りに行きます。
 釣りが好きな人にはオレゴン州がお勧めです。オレゴン州の川は広くてきれいですので、別に何も釣らなくても景色だけを眺めているだけでも楽しいと思います。釣りができる川や池などが様々な場所にありますので、釣れる魚の種類なども多いです。
 オレゴン州の海も釣りが人気です。砂浜でホタテなども捕れます。一応カキも捕れますが、赤潮の出るときは食べられません。イチョウガニというカニも人気で観光客が自分で捕って食べます。
 人間の活動で自然な川の環境が変わったことにより魚が減ってきたためその魚を守るために法律があります。釣りに行ったり、貝類を捕ったりする前にオレゴン州から入漁許可証を取得しなければいけません。その上に何を捕るかによって別の許可証も取得しないといけません。そして、森の中で森林警備官が回ってちゃんと許可証を持っているかをチェックするところも多いです。
 他にも厳しい制限があります。お父さんが大好きなスチールヘッドという鮭は一人が一回に二匹しか捕れません。そして釣った魚が何センチを超えなければいけないなどという制限がたくさんあります。カニにはカニ専用のルーラーがあります。
 でもこの制度はとても大事だと思います。鮭というのは原住民が捕って食べていたから、大昔からオレゴン州の文化の一部ですし、オレゴン州の他の動物や環境に欠かせない存在なので、オレゴン州の住民として鮭を大事にする義務があると思います。
 でも近年はオレゴン州の人口が大幅に増え、電気やかんがい用の水などのためにダムの建設するので、環境を守るのが難しくなっていきます。ダムは魚の減少に直接関係がありますので、鮭を救うために東オレゴンのスネーク川にある四つのダムを壊そうという動きがありますが、反対する人も結構います。今全国的に議論されています。
 クラマス川にあるダムも大きな問題の中心になっています。原住民のクラマス族とその周辺の農家と漁民が水のために激しく戦っています。水が少ないため、様々な問題が起こり、それぞれの団体が他の団体を責めています。クラマス川のダムも壊そうという人も多いです。魚のためになりますが、経済的に利害関係がありますので、なかなか動きづらい状態になってきました。
 魚を増やすために湯梨浜町にある栽培センターみたいなところもあります。主に鮭を育てていますが、他の魚もいっぱいいます。そして魚が成長したら川に放流します。区別できるようにマークが付けられているようです。お父さんはさおの引きだけで、釣った魚が栽培センターの魚かどうかが分かるので、すごいと思います。
 よく釣ったり、食べたりしなくても魚、特に鮭はオレゴン州の文化の大事な一部と思います。これからも鮭がずっと元気でオレゴン州の川で生活ができたらなと思います。オレゴン産の鮭を食べる機会があれば是非食べてみてください!それこそオレゴンの味かもしれません。