この部落解放文化祭は、被差別の苦しみをはねのけながら、解放に向けての力強い運動を展開した実績や、その中に育まれた伝統文化をはじめ、年間を通して取り組まれている地区内の諸団体活動の成果を発表し、部落解放への実践へとつなげていく場として設定されました。
 あわせて町内の各保育所、幼稚園、小・中学校、各種団体、関係諸機関等による表現、創作活動などの発表展示の協力を得て、全町民の連帯と理解をより深め、人権文化の高揚を図るとともに、部落の完全解放をめざす新たな一歩を確実に踏み出し、人と人とがつながる喜びとすばらしさを実感するために、この部落解放文化祭が開催されています。
 十二月二日(土)・三日(日)の二日間は、文化会館を会場に開催されました。
 作品展では区民の作品をはじめ、東郷地域内の保育所、幼稚園、小・中学校の作品や学習の成果が展示されました。
 記念講演では、(財)鳥取市人権情報センター副所長の椋田昇一さんを講師にお招きし、「差別の現実から深く学ぶ〜部落差別は今でもあるのですか〜」のテーマで講演していただきました。同和教育の原点に立ち返り、差別の現状を認識し、これからどうすべきかについて話されました。
 中学校解放学級の発表では朗読劇「時のひびきて」と和太鼓演奏が披露されました。
 小学校学習会意見発表では地域の人たちに聞いたりした研究を発表していました。
 十二月八日(金)〜十日(日)の三日間は、浜児童館・浜地区会館を会場に開催されました。
 浜児童館では作品展が開催され、区民の作品をはじめ、羽合・泊地域内の保育所、幼稚園、小・中学校の作品や学習の成果が展示されました。
 学習会児童(小学生)による学習発表では自分たちの住んでいる地域を調べた成果などが発表されました。
 学習会生徒(中学生)による意見発表では、自分自身を振り返り、差別を許さない、見逃さない思いを発表されました。
 高校友の会で全国高校生集会に参加した生徒の発表では、全国各地で活動している仲間との交流により自分たちの活動の活力となったようでした。
 全国人権・同和教育研究大会の参加者からは、全国でのさまざまな活動の事例が参考になり、今後の活動に活かしたいと意見発表がありました。
 それぞれの会場には、多数の来場者があり、また、各種団体によるバザー等も実施され、心も体も温まる解放文化祭となりました。
人権啓発ビデオ紹介
「人権感覚のアンテナって?」
〜人権侵害・差別がみえてくる〜
 人権侵害など自分はしていないし、されてもいない。自分とは関係ないと考えている人がたくさんいます。
 何気なく悪気なく、また自分にとって都合が悪いからといって、結果、人をおとしめ、苦しめてしまう「落とし穴」。
「知らない」「見えない」「考えない」から生み出される、誰もが陥りやすい落とし穴だからこそ、偏見や差別、人権侵害について正しく知り、話しあい、学びあうことが大切です。そして、人権感覚のアンテナを張り、私たちの日常生活における意識と行動を見直してみましょう。

 地域学習会、職場研修などでお使いください。
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人権・同和教育課
(TEL32−1991)