判断基準として、次のようなものがあります。
【1】腹囲（ウエスト）が、男性 八十五ｾﾝﾁ以上、女性九十ｾﾝﾁ以上
【2】収縮期血圧（上の血圧）が百三十mmHg以上、または拡張期血圧（下の血圧）が八十五mmHg以上
【3】空腹時血糖値が百十mg／dl以上
【4】中性脂肪が百五十mg／dl 以上または善玉コレステロールが四十mg／dl未満
以上のうち【1】に加えて【2】〜【4】の二つ以上の条件が当てはまる場合、一般的にメタボリック症候群と診断されます。
注意しなければいけないのは、それぞれの異常が軽度なものであっても、複数が重なると動脈硬化症が起こりやすくなるということです。
その基盤となるのは、内臓脂肪の蓄積です。内臓脂肪は腹部の内臓の周囲につく脂肪で、皮下脂肪に比べてたまりやすく、逆に、運動や食事の改善で容易に減らすことができます。
メタボリック症候群の予防、早期発見には健診が大変有効です。町では十月から、秋の町内集団健康診査を実施します。
職場で受診する機会がない人、四月以降、健診を受けていない人は、この機会に受診しましょう。問合せ 役場健康推進課
（Tel 三五-五三二四）
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、必ず母子健康手帳を医療機関に提出してください。管理栄養士のワンポイント食事学
「カロリーを抑えて肥満を予防」
秋といえば、読書の秋、スポーツの秋。運動にも勉強にも集中しやすいこの時季は、知力・体力アップに最適です。
でも秋は体重もアップしやすいので要注意。実りの秋はおいしい誘惑がいっぱいで、食欲にまかせて食べると、あっという間に体重が二、三ｷﾛ増えてしまいます。肥満は喫煙につぐ予防可能な生活習慣病の原因。余分な皮下脂肪をためこまないためにも、バランス良く、ゆっくりかんで腹八分目にし、食べ過ぎに注意しましょう。
たくさん食べたいけど、肥満は怖い、そういう人には食物繊維の摂取を勧めます。食物繊維には、次のような効果があります。
●エネルギー吸収を抑えます
●料理のかさを増やし、カロリーを抑えて満腹感を与え ます
●腸の動きを活発にして「ぜん動運動」を高め、便秘を 防ぎます
秋の味覚の代表的な食材、きのこ類は食物繊維を豊富に含み、低カロリーでヘルシーなダイエット食品です。
食物繊維と一緒に摂取したいのが、タンパク質。筋肉や血液をつくる成分なのでダイエット中でも不足しないよう、注意しましょう。
サンマやサバ、戻りカツオ、イワシ、サケなど旬の魚から良質なタンパク質をしっかりとってください。この時季、魚は脂がのっておいしくなりますが、エネルギーも高くなります。魚を食べるならフライや天ぷらより、焼き魚やムニエルがおすすめです。
また、ぶどうや梨などの果物が豊富なこの季節、テレビを見ながらついつい食べ過ぎていませんか。
消費エネルギーの少ない夜に果物を食べると、皮下脂肪としてためこんでしまうので要注意です。
夕食後より朝食時にとった方が、主成分のブドウ糖、果糖が燃焼され、脂肪が体内にたまるのを防止できます。
栄養士おススメ
今月の料理
◆材料（１４個分）
サツマイモ ３００ｇ
砂糖 ３０ｇ
塩 少々
レーズン １５ｇ
◆作り方
【1】サツマイモを水洗いし２ｃｍぐらいの輪切りにしてさっと洗う。【2】蒸し器で２０分蒸す。
電子レンジなら８〜１０分。
【3】熱いうちに、皮を少し残してつぶす（万能こし器でこすと口触りがなめらかに）。
【4】鍋にイモ、砂糖、塩を入れ、さっと練り、１４等分する。
【5】１個ずつラップに包んでレーズンを乗せ、ぎゅっと口をねじって形を作る。
※砂糖の量は市販品の半分以下ですがイモの甘みでおいしく食べられます。１人分２個４２ｇで８０ｋｃａｌ、砂糖４ｇ。
