とまりグラウンドゴルフのふる里公園「潮風の丘とまり」がある甲亀山。亀の甲羅に似ていることから名が付けられたそうで、海抜八十七メートル、北側は波に削られた海食崖となっています。
 頂上からの眺めは、ゴルフ場の緑と日本海の青との鮮やかな対比が特長です。
泊港から見た甲亀山
 今年は台風が多い年です。先日の台風23号で、上陸した台風が十個を数えました。現代の天気予報技術をもってすればこそ、最大瞬間風速や速度、進路などを高い精度で知ることができるわけで、それより昔の人々はどうやってその脅威から逃れたのだろうかと不思議に思います。▼俳句の世界では、この台風でさえ季節を象徴する題材となります。有名な松尾芭蕉の『芭蕉野分して盥に雨を聞く夜哉』という句は、台風の夜、見上げるほど大きく成長した庭の芭蕉の葉が吹きあおられて、庵の雨戸にたたきつけられる、粗末なつくりの庵は、あちこちで雨漏りがし、それを受ける盥に滴る水の音が、夜通し続いたという意味です。今年なら、雨漏りの音を聞きすぎて、きっと寝不足になっていたことでしょう。▼台風一過といえば、台風が過ぎた後の好天のことを指しますが、これだけ数が多いと台風一家…ですね。何人家族?