広報ゆりはま 4月号
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湯梨浜今昔物語やさしい日本語研修会やさしい日本語で誰一人取り残さない地域をょうへ 「やさしい日本語」の取り組み1月末に鳥取県「やさしい日本語」研修会に参加しました。「やさしい日本語」とは、日本語を母語(幼児期に自然な状態で取得する語)とする人が、日本語を母語としない人にも分かるような配慮をして話したり書いたりする日本語のことです。のきっかけは、1995年の阪神・淡路大震災の時に多くの外国人が適切な情報を得られなかったことです。その時の状況を教訓に、在住外国人の中には日本語を理解する人が多いことから、多言語に加え「やさしい日本語」も情報提供の一つとして考えられました。日本語を母語として話す人も外国人が話す日本語を理解するとともに、自身の使う日本語を相手が理解できるように話すコミュニケーション能力を身に付けることが大切です。鳥取県には4487人(令和3年12月末)、湯梨浜町には81人(令和4年2月末)の外国人がいます。普段の生活だけでなく災害時などでも、誰一人取り残さない地域をつくるために「やさしい日本語」について知っていただけたらと願い、本年度、ゆりはま人権セミナーでは「やさしい日本語」の研修会を計画しています。開催日時は、広報ゆりはまや町防災行政情報無線でお知らせしますので、町民の皆さんの参加をお待ちしています。ハワイ郡長との間で姉妹都市提携の調印が行われ、ハワイ郡との交流が始まりました。調印に至るまでには、数々の課題や関係者の尽力がありました。なかでも、岩本美紀雄氏の功績は多大です。種団体は「ハワイまつり」を開催したり、浅津温泉を羽合温泉に改名したりしてムードをつくり、「日本のハワイ」「パスポートの要らないハワイ」をキャッチフレーズに、当地を盛り上げました。宣伝の効果もあり、海水浴シーズンには大変な賑にわいとなりました。で民宿シーサイドハワイビーチを経営していました。日頃から当地を盛り上げる方策を思案していた岩本氏は、平成2年に大阪で開催された国際花と緑の博覧会で、ハワイのダンサーがショーをしていると知り「ハワイまつりで本場のフラダンスを踊ってほしい」とい平成8年に、当時の羽合町長と昭和48年頃より、旧羽合町と各当時、岩本氏は羽合海岸の近くう熱い思いが込み上げました。そこで、アポなしでハワイいちごとスルメを手土産に会場に向かいましたが、結果は門前払いでした。数日後、2回目のチャレンジで担当者と少し会話をすることができ、さらに数日後、3回目のチャレンジでパビリオン館長に会い思いを伝えることができました。館長からは「我々は公的立場で出演しています。民間ではなく公的な行政による対応が必要です」との回答を得ました。早速、役場担当課に提案を行い、町長の賛同を得ることができました。そして第8回ハワイまつりにスペシャルゲストとして、ハワイ州から総勢20名を招しい聘、本場のフラダンスの披露を実現し、これを機にハワイ郡との提携が具体化していきました。岩本氏の奮闘がなければ、提携は実現しなかったと言っても過言ではないでしょう。町文化財保護委員       田渕 喜之(橋津)ハワイ郡との姉妹都市提携28~多様性 みんなで認め つながろう~町教育委員会生涯学習・人権推進課(℡35-5369)        ぎ  人権教育シリーズvol.118共に生きる―

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