広報ゆりはま 3月号
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湯梨浜今昔物語人権問題に関する研修会うそ阿あ闍梨が、多くの修行僧を引き連んねんとうきびょゅんしゃくちゅうやま▼町民の集い(インターネットと▼ゆりはま人権セミナー①(部落▼ゆりはま人権セミナー②(犯罪新型コロナウイルス感染症により、さまざまな研修会や講演会が開催できない状況の中、町人権教育推進協議会では、町民の皆さんのご理解や関係者のご協力で、本年度も次の人権問題に関する研修会を実施できました。人権)=参加者174人問題)=参加者103人被害者等に係る人権問題)=参加者84人▼人権教育推進大会(人権標語表彰・▼ゆりはま人権セミナー③(子ど中学生意見発表・啓発部会報告・講演会)=参加者131人もの貧困)=参加者137人以上、全体の参加者は629人でした。令和2年度に比べて減少はしましたが、参加した多くの人のアンケートでは「講演を聴けて良かったです」「改めて自分を振り返ることができました」など、それぞれ90%程度の満足度をいただきました。しかし、昨年5月に実施した「湯梨浜町人権意識調査」の中で30%程度の人が「講演会があることを知らなかった」と回答されており、来年度は1人でも多くの町民の皆さんに参加していただくため、案内方法を工夫していきたいと考えています。ルス感染症の猛威に直面しており、今なお日本各地で感染が広がっています。私たちの先祖たちも、幾度となく感染症に苦しめられてきました。江戸時代には「疱ほう瘡(天て然痘。現在は撲滅)」・「麻はか疹」・「コレラ」などが流行し、 こうした疾病を「疫えう病」や「流はや行り病」と呼んでいました。そこで今回は、佐美区に伝わる、流行り病から村人を助けた大山寺の高僧のお話を紹介します。悪い流行り病がまん延し、多くの村人が感染し大変苦しんでいました。そこへ大山寺の高僧であったれて伯耆路を巡じ錫中、佐美村を通りかかりました。病に苦しむ村人を見兼ねた阿闍梨は、村人を何とか救ってやりたいと思い、朝と夕ともなく地蔵菩ぼつ薩に秘法の限りを尽くし祈きう祷を行い、病人に薬を与え病気治療に誠を持って勉つめまし現在私たちは、新型コロナウイ今から四百年ほど昔、佐美村にた。その甲斐あって流行り病は消え去り、多くの村人の病を治し、命を救いました。しかし阿闍梨は、行法と看護の疲れにより間もなく病に罹かってしまい、そのまま帰らぬ人となりました。その後、誰言うともなく阿闍梨を「大山坊」と呼び、自分の命と引き換えに村人たちの命を救ってくれた事に感謝して、その徳を慕しい、思いに報いるために地蔵尊を建立し塚を築いて供養しました。以後、村人は守護神として敬うい今に至っています。町文化財保護委員    菊留 高行(はわい温泉)第十七番地蔵尊「大山坊」(佐美区)建立された地蔵尊18    とりゃじとさ し  か た~多様性 みんなで認め つながろう~町教育委員会生涯学習・人権推進課(℡35-5369) 人権教育シリーズvol.117共に生きる―

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