広報ゆりはま 10月号
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湯梨浜今昔物語人権教育地区座談会こらいこしゃ私たちの地域では、古くからの人と人のつながりの残っているところが多くあります。しかし、少子高齢化や核家族化、価値観の多様化などにより、地域の人間関係が希薄になってきつつあります。また、昨年からの新型コロナウイルス感染症拡大により地域のさまざまな活動が中止となり、この現状に、より一層拍車をかけているように感じます。例年10月に入ると、町内のほとんどの地域で「身近な人権問題」について考える「人権教育地区座談会」が実施されてきました。この座談会は、学校で同和教育を学んだ子どもたちの考えが、家庭や地域で崩されることがないよう大人も学習しなくてはいけないという願いにより、鳥取県の取り組みとして広がりました。東郷地区は1972年、羽合地区は1974年、泊地区は1979年から始まりました。参加者の減少・固定化などさまざまな問題点はありましたが、家庭・地域を住みよい場所にしていくために、地域における身近な学びの場として、また差別や偏見をなくしていく話し合いの場として大変有意義なものとなっています。新型コロナウイルス感染症拡大の中で、座談会の実施は難しい現状です。今後感染拡大が収まり、皆さんの地域で「人権教育地区座談会」が開催された際には、ぜひ参加していただきますようお願いします。町内には、道端のお地蔵さんや観音さん・滝の側そのお不動さん・寺や墓地入り口の六地蔵さんなど、多くの石仏が見られますが、その種類や数をきちんと確認した資料は、今のところ見当たりません。の地蔵尊が77体、寺や墓地の六地蔵(6体一組)が10組、観音菩ぼつ薩が体、大日如来が2体、大黒天・弘法大師が各1体、その他(阿弥陀塔・題目岩・廻かく国岩など)が5点の合計168体(点)が存在します。宗・浄土宗・日蓮宗・修験道などさまざまですが、石仏など多くが寺や地域の人たちのお世話で小さい祠ほやお堂に収まっておられます。(泊)の地蔵尊のように首や手足などを破壊された石仏が、泊・東郷地域に比較的多く見受けられます。これは明治維新前後の神仏分離・廃仏毀きく釈運動の結果ですが、私の確認したところでは、単体もととなる宗派は天台宗・真言しかし、中には写真の称名寺その時期には、檀だか家のない寺や住職がおられない寺が廃寺となり、建物や仏像なども無くなってしまいました。今の石仏は、そうした時代を生き延びられたものです。あなたも、路地裏や山奥の道端などで草や木に埋もれておられる石仏を探してみられませんか?何か良いことがあるかもしれませんよ。町文化財保護委員    信原 和裕(はわい長瀬)歴史の中の石仏たち称名寺(泊)の地蔵尊18~気づいてる? 相手の気持ち 自分の言葉~町教育委員会生涯学習・人権推進課(℡35-5369)        さゃ ば ん15体、不動尊が4体、釈しか迦如来が3人権教育シリーズvol.112共に生きる―

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