2015年広報ゆりはま5月号(電子書籍用)
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 先日、県人権文化センターで行われた研究発表会に参加し、人権尊重のコミュニケーションについて研修をしました。 県人権文化センターでは、お互いが自由で平等な個人であると認識して関わり合う「人権尊重コミュニケーション」を実践しています。この取り組みの輪を広げていくことで、人権問題の発生を予防し、人間関係のトラブルを協力して解決できると話されました。 なお、人権尊重コミュニケーションを行うために日頃意識すべきポイントとして、次の四つを挙げられました。町教育委員会生涯学習・人権推進課(℡35-5369)~思いやりその輪がつくる優しい社会~人権教育シリーズvol.35共に生きる―①相手との対等性を自覚する…自分の立場に関係なく、相手を一人の対等な人間として見ること②相手に対する思い込みや偏見をなくす…日々のコミュニケーションを通じて、その人のありのままを見つめ、知ろうとすること③自分と異なる感じ方・考え方を尊重する…相手と自分の違いを理解し、人それぞれの価値観を受け入れること④自分の思いや感じ方を大切にする…自分の人権を尊重することは、相手の人権を尊重することにつながる 本年度開催するゆりはま人権セミナーでは、人権尊重コミュニケーションについて考えます。日頃の人との接し方を、一緒に見つめてみましょう。   町人権教育推進員・村口恵 こんにちは、人権教育推進員ですに励むことの大切さと、冥福を祈って供養することが死者の助けになることを教示しています。また、理解しやすいように十王の各裁判風景の図絵が丁寧に書かれています。 疲れを知らない若い頃は、原稿用紙45枚に字や絵を書き写すのが楽しみでした。 時が流れ、進むことを忘れた高齢者は、過去の思い出に慰められて、ゆっくり生きていきたいと思うようになりました。    町文化財保護委員        杉本允子(久留西)十じゅうおうさんたんしゅぜんしょうずえ王讃歎修善鈔図絵湯梨浜今昔物語 数十年も昔のことですが、仲間と古文書を解読したことが懐かしく思い出されます。 公民館で『くずし字用例辞典』を片手に、時間を惜しみながら『伯耆民談記』『商賣往来』『庭訓往来』『貞永式目』などを学んだものです。『十王讃歎修善鈔図絵』もその一つです。この本は、南北朝~室町時代の僧・隆りゅうぎょう尭(1369~1450)の書き残したものが、嘉永6(1853)年に印刷出版されたものです。 題名の言葉の意味は、「十王」は冥土で亡者の罪を裁く十人の王、「讃歎」は深く感心してほめること、「修善」は善を行うこと、「鈔」は書き写すこと(ぬき書き)となります。 この本は、人が死んでから次の生を受ける間の、初七日から四十九日、百ケ日、一周忌そして三回忌までの旅において、十人の王から生前に成した行為の善悪を裁断され、来世生まれ変わる所が決定されることを説いています。そして、生きている間に仏道修行22

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