第2編 歴史
第4章 近代・現代
第1節 行政組織
 2  東郷町の誕生

3か町村合併の機運
 昭和26年9月、県は「町村規模の合理化に関する要綱」を決め、人口5,000人未満の町村を整理するための合理化方策を立てた。各郡には町村合併促進審議会を設ける一方、県下町村の行財政の実態調査や、合併に対する町村の希望を取りまとめたのである(『鳥取県史』)。
 翌27年3月、知事は各郡町村合併促進審議会に、人口と面積、学校・土木・保健衛生などの重要事務、町村職員の配置規模、住民感情の融和、など合併計画に関する諮問を行った。この答申を得て、同年7月、知事は県下全市町村に勧告を行い、合併の実現に向けて取り組むよう要請した。
 知事の勧告では、当地での合併案は次のように示されている。

表36 合併案
市町村名
世帯数
人口
面積
916
4,826
15.39
舎人
330
1,847
13.25
東郷松崎
821
4,417
18.35
花見
424
2,432
14.84
2,491
13,522
61.83
(『羽合町史後編』から)

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