第2編 歴史
第3章 近世
第4節 庶民の生活
6 温泉・東郷池の利用
温泉くみ上げ願い
池中の温泉に関する記録は、「諸事控」(『鳥取県史12近世資料』所収)の天保14年(1843)10月27日の条に次のようにみえる。池中の湯とは、現在羽合町浅津の一般家庭に配湯されている源泉のことと思われる。
上・下両浅津村からも同様な願書が提出された。藩は湯を取り揚げるだけのことは差し支えなかろうとして、この願いを許可している。しかし、その後の状況は不明である。