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温泉熱発電所開所式挨拶(H27.10.27)

印刷用ページを表示する掲載日:2017年2月1日更新 <外部リンク>

式典の様子1 皆さんこんにちは。

 本日、このように協和地建コンサルタント湯梨浜地熱発電所開所の挨拶をさせていただきますことはとてもありがたく、大きな喜びとするところです。

 私は、平成23年3月の東日本大震災以降、原発への依存度を減らし、地球資源の保護、あるいは、地球温暖化防止のためにも、再生可能エネルギーの推進は、国是ともいうべきことだと思っています。

 そのような観点から、太陽光発電を積極的に推進するため、町内に土地を持っておられる事業所にお願いをしたり、事業化を考えられる事業者さんと地権者である町民の皆さんの橋
渡しなどをしてきました。

 その結果、平成25年度からこれまでに、家庭用のものや町の公共施設を除き、民間により事業化されたもので8,200KW、約2,300世帯分の太陽光発電施設が完成・稼働しました。一応、早期の取り組みの成果が上がったものと考えています。

 そして、この度は温泉熱発電です。

 元々、この温泉熱発電は、東郷地域に、高温で豊富な湯量の温泉がある、冒頭申し上げましたが、再生可能エネルギー創出の観点から、何とかこれを有効利用できないかということで県とも話をしておりましたが、平成24年に、県が鳥取県再生可能エネルギー導入モデル事業の委託を出され、当町と東郷地域の温泉熱利用の構想を練られたことに起因します。その中で、温泉熱発電の可能性等について検討しましたが、採算性の面から、とても困難な状況でした。

 式典の様子2 しかし、それではあきらめられず、平成25年度に入り、バイナリ―発電機の小型化が進んでいること等もあり、いくつかのメーカーに、直接お話を伺い、採算性の確保等について検討を重ねました。

 そして平成26年度に入ってからは、県と町が連携して補助制度を設けるとともに、実施主体の検討を重ね、最終的には、プロポーザル方式により協和地建コンサルタント株式会社に決まり、本日開所の運びとなったところでございます。

 この発電は、単に温泉熱発電のみでなく、発電使用後の湯は、昨日入札をした経済産業省の補助事業である地熱開発理解促進事業により、平成二十八年度からは、町営の国民宿舎である水明荘と多目的温泉保養施設龍鳳のCO2削減等を図ることになっています。さらに、その後は、そのお湯を、植物栽培等により、農業や観光施設へのいわば3次利用として活用するよう地方創生総合戦略にも盛り込んだところです。このように考えますと、本日の開所は大きな一歩を踏み出すものだと思っています。

 また、鳥取県で一番最初に風力発電施設をつくったわが町に、この度、中国・四国地方で初の温泉熱発電施設が稼働したことは、新たな町の誇りにつながると感じており、起業していただいた協和地建コンサルタント株式会社に厚くお礼を申し上げますとともに、事業化に協力を頂いた東郷温泉管理協同組合、東郷地域の温泉熱発電の実現に向け、強力な後押しをいただいた鳥取県、何とか実現したいという私の意を酌み、メーカーに調査や試算額算定のため働きかけるなど、粘り強く頑張ってくれた役場職員とそれに真摯に対応していただいた株式会社IHIにも感謝の意を表し、お慶びの挨拶とさせていただきます。

本日は、おめでとうございます。そしてありがとうございます。