差別を見抜く力
 9月9日、中央公民館で部落問題懇談会を開催しました。
 「同和教育(人権教育)の現状と課題」をテーマに、倉吉市人権文化センター・前田寿光さんが、最近起こっている電話での聞き合わせの事例などを挙げながら講演してくださいました。
 前田さんは「被差別部落に対する予断と偏見は根強く残っており、差別の実態が見えにくくなっている」と、部落差別の現状を説明。差別は見ようとしなければわからず、見抜く力が必要で、差別によって傷つく人は被差別部落の人だけではないということを、強く参加者に訴えました。
 さらに前田さんは、高齢者、子どもの人権では当事者意識があるが、在日外国人、障がいのある人、ハンセン病回復者、部落問題などにおいては、自分とは関係ないという意識が働き、自らの課題となっていないことに言及。どの人権にも共通するものがあり、部落問題を学習する中で、課題を認識することが必要であると語ってくださいました。

自分を見つめて
 知っているつもりでいても、意外と見えていない、決めつけや思い込みで済ましていることが多くありはしないでしょうか。
 学校や地域での人権についての学習を通して、自分を見つめてみましょう。