「同和問題についての住民意識調査」の調査結果について、今回は、「結婚式は大安の日にする」とか「葬式は友引の日にしない」などの風習についてです。

○「結婚式は大安の日にする」とか「葬式は友引の日にしない」などの風習についてどう思いますか。

 ・当然のことと思う 26%
 ・おかしいと思うが自分だけ反対しても仕方がないと思う 33%
 ・間違っていると思う 14%
 ・その他  23%

 「大安」や「友引」といった六曜などの冠婚葬祭に関わる古くからの風習の中には、私たちの自由な意思で行動することを妨げているものがあります。根拠のない非科学的な風習により、世間体や人並みを意識するあまり、従っていこうとする傾向が依然として強く残っています。
 その中には、差別や人権侵害に結びつくものもあります。不合理な風習に流されて、世間体や人並みを意識するあまり、間違ったことを無分別に信じ込み、さらに、それを他人に強要することや、あたりまえとしてしまうことに問題があると思われます。
 結婚式については、比較的意識しない考えが多くなっているようですが、葬式は、「地域の人の世話」になって行うということもあり、自分たちの都合だけでは行えない状況があるようです。

○古くからの風習と身元調査について(表参照)
 古くからの風習を「当然と思う」、「おかしいと思う」とする人は、身元調査をすることついて、「やむをえない」とする人が多くなっています。
「間違っている」とする人は、「すべきでない」とする人が多くなっています。
 古くからの風習を「あたりまえ」とする人は、身元調査することも「あたりまえ」とする傾向があるようです。
 自分の身の周りにある「あたりまえ」について、見直すきっかけとなればと思います。

◎同和教育講座
日時 3月12日(月)
   19時〜21時
場所 保健福祉センター
  「つわぶき荘」
講演 「部落史に学ぶ」
  〜いま、私たちに
    問われていること〜
講師 外川正明さん
(京都教育大学附属教育実践総合センター)

2月の部落問題懇談会を開催
 2月14日、町立文化会館で、町同和教育推進協議会社会部会の方が促進者となって、「もう一人の私」〜個人情報保護と私たちの課題〜のテーマで、ワークショップ形式での学習会を開催しました。
 参加者に五班に分かれていただき、ビデオを見た後に、個人情報を保護するための問題点について、いろいろな意見を出し合いました。
 個人情報の保護が社会的にも大きく取り上げられるようになっている中で、自分の個人情報がどう使われているか、他人の個人情報をどう管理し、どう使っているかを見直すよい機会となりました。